
『指紋』の基礎知識
◆ 粉末法(=固体法)◆
極微細な粉末を、指紋が印象されていると推定した物体や個所に塗布し、分泌物に付着させて潜在指紋を検出する方法です。
最も一般的に知られているものは、アルミニウム粉末を刷毛で塗布して検出する方法である。
指紋は、たとえDNA鑑定では同一とされてしまう一卵性双生児の場合でも、精査をするならば同一ではない。
統計学的に計算すると、一本の指について同一の指紋が出現する確立は、870億分の1と言われるから、世界人口と比較しても同じ指紋の持ち主は存在しない事になります。
◆ 現場指紋 ◆
現場に遺留された指紋は、肉眼で識別できる可視的な<顕在指紋>と、肉眼では見えないが特別な手段によって可視的となし得る<潜在指紋>に分けられている。
<顕在指紋>は通常、印象された物件からゼラチン紙に転写して印画を取る。また、血紋などは指紋の変形・損失を考慮して、写真撮影採取を行うのが原則とされている。
一方、<潜在指紋>を検出するためには、粉末(=固体)法、液体法、気体法のいずれかを利用して発見・採取しなければならない。
◆ 液体法 ◆
紙類・木質類からの指紋検出に用いられる方法で、潜在指紋中に含まれている物質に薬物を作用させ、化学反応を起こさせて検出する。
◆ ニンヒドリン法 ◆
指紋を印章する分泌物=汗に含まれているアミノ酸とニンヒドリンを反応させ、紫青色を呈した指紋を検出する方法で、紙・白木などに適している。
ニンヒドリンのアセトンまたはメチルエーテルに溶かした溶液を、検体の状態に応じて塗布・噴霧・浸漬などの方法を使い分けて施すが、溶液が揮発したのち、アイロン・ドライヤーなどで電気的に加熱乾燥して検出する。
◆ レーザー法 ◆
最新の指紋検出方法としては、アルゴン・レーザーを使用する方法がある。
検体に、水溶性の特殊塗料を塗布してレーザーを照射すると、指紋は黄色に呈色するもので、以前は検出が困難だった乾燥紙・布・シリコン加工の新建材からの検出も可能となった。
検出された指紋は、写真撮影によって保存してもよいが、デジタル・コンピュータで画像処理すれば、鮮明な印象を得ることが可能である。